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男性更年期(LOH症候群)

男性の更年期障害は、「LOH症候群」(Late-Onset Hypogonadism、加齢男性性腺機能低下症候群 )ともいわれ、男性ホルモンである“テストステロン”の低下が大きく影響しています。また、男性更年期障害と類似した症状は、EDと同様に糖尿病や動脈硬化、高血圧などでもあらわれることがあります。


男性更年期障害の症状

身体症状・・・・ 筋力の低下・筋肉痛、発汗、ほてり、めまい、疲労感、骨粗鬆症

精神心理症状・・ 落胆、抑うつ、イライラ、不安、睡眠障害、記憶注意力低下

性機能症状・・・ 性欲低下、勃起障害、射精感消失、頻尿

男性更年期障害の診断・検査

質問紙 LOH症候群の診断にはAMSスコア(Heinemann’s Aging Male Symptoms Score)が用いられます。AMSスコアで27点以上は軽度の異常、37点以上は医療機関の受診が必要な中等度以上の異常が示唆されます。

ホルモン検査 血液中の男性ホルモン(遊離型テストステロン)の測定。遊離型テストステロンが8.5pg/ml未満なら男性ホルモンが明らかに低く、8.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満を男性ホルモンが低下傾向にある(ボーダーライン)と判断。ゴナドトロピン(LH、FISH)、プロラクチン、成長ホルモン(GH)、インスリン様成長因子(IGF-1)の測定も有用です。
一般臨床検査 身長,体重,BMI,ウエスト周囲径(臍周囲),血圧, 血算 、血液生化学 、空腹時血糖、FBS,HbA1C

泌尿器科的検査 精巣の触診検査,容積測定 、体毛の観察 、 性機能の評価(国際勃起機能スコア IIEF(International Index of Erectile Function)あるいはその簡易型(IIEF5 )、前立腺の評価 (国際前立腺症状スコアIPSS・前立腺の直腸内触診・PSA)

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男性更年期障害の治療

保存療法
漢方薬や軽い安定剤の処方、プラセンタ治療など

男性ホルモン補充療法
遊離テストステロン値が8.5pg/ml未満の場合は男性ホルモン補充治療を第一に行います。8.5〜11.8pg/ml未満の時は漢方薬などの治療で効果がないときは、男性ホルモン補充治療を試みます。11.8pg/ml以上の際は男性ホルモン補充治療の適応とはなりません。

男性ホルモン補充療法の方法
男性ホルモンの注射 2〜3週に1回行います。
男性ホルモン軟膏の塗布 注射の苦手な方に行いますが効果はマイルドです。

男性ホルモン補充療法の副作用
女性化乳房、ニキビ、多血症、肝機能障害などが出現することがあります。

男性ホルモン補充療法の注意点 男性ホルモンは前立腺肥大症の進行を早める作用があると考えられるため、男性ホルモン補充療法中には定期的に前立腺の検診やPSA検査(前立腺がんマーカー)を受ける必要があります。治療開始後1年間は3カ月ごとにPSA測定、ホルモン測定、一般血液検査を行う必要があります。

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